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日蓮大聖人・池田大作

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だれもが21世紀の主人公!  

「希望対話」(池田大作全集第65巻)

前後
1  ―― 二十世紀も残すところ、あと数日。いよいよ二十一世紀がやってきます。
 そこで、今回のテーマは「二十一世紀」。私自身もそうですが、中等部のみんなも、「なんだかワクワクする」と言っています。なにしろ、みんな、「新しい世紀」を迎えるのは、初めてですから。
 池田 私だって、初めてだよ(笑い)。ほとんどの人が初めてだよ!
 だから、若い人だけではない。七十歳でも、八十歳でも、九十歳でも、百歳でも、「新しい出発」です。まして、若いみんなは、いよいよ君たちの時代が来た。大きな、大きな、もっと大きな「夢」をもって、立ち上がってもらいたい。
 「夢こそ力」です。「希望こそ力」です。人間は「絶対に、これだけはやりとげるんだ」と固く固く決意したら、たいていのことはできるものなんです。
2  21世紀は何色?
 ―― ありがとうございます!
 中学生に、「あなたにとって二十一世紀は何色ですか」と聞いてみました。多かったのは、男子では「青」、女子では「黄色」です。そのほかは、「水色」「虹色」「金色」という明るいイメージと、「白」「透明」という中間のイメージと、「灰色」「黒」という暗いイメージが、だいたい同じくらいありました。
 池田 たしかに、明るいイメージだけではないだろうね。それは、みんなの責任じゃない。大人の責任だ。
 ―― こんな声もありました。中学一年の女子です。「二十一世紀の地球は、どうなるんでしょうか。このまま人口が増えて、環境破壊が進み、ゴミが増えていけば、地球はパンクしてしまうんじゃないかと心配です」
 なかには、「みんな、二十一世紀、二十一世紀って言うけど、何が変わるのですか? いつものお正月と、どう違うのですか?」という、ちょっと″さめた″声もありました。
3  希望こそ力 希望こそ宝
 池田 いろいろな感じ方があって、すばらしいね! しっかり自分をもっている証拠だね。
 それはね、二十一世紀になっても、それだけでは何も変わらない。同じように一年がたっただけ、同じように地球が太陽のまわりを一周しただけ、ともいえる。
 だから大事なのは「何が変わるんだろう?」ではなくて、新世紀をきっかけにして「何を変えるのか?」です。「二十一世紀はどうなるのか」ではなくて、「二十一世紀を、どうしたいのか」です。
 自分の意思が大事なんです。人間自身が「どうしたいか」で、全部、決まるのです。だから「希望こそ力」と言っているのです。

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