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日蓮大聖人・池田大作

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創価学園1 中学校・高等学校[昭和46年度]

教育指針 創価学園(1)(池田大作全集第56巻)

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1  創価中学。高等学校寮生・下宿生との懇談会〈昭和46年9月24日〉
 みずからの道をまっすぐに進め
 諸君は、ときには悩むことがあるでしょうが、どんなことがあっても学園とともに進んでいきなさい。やがては、霧が晴れるようにすべてわかってきます。また、時が解決してくれるのです。みずからの道をおのおのの分野で、地道に、卑屈にならずに、まっすぐに進むことのできる人になっていただきたい。君たちが、それぞれの分野で、完璧になることが偉大なのです。いろいろな希望や不満があるかもしれないが、どんな地味な仕事であっても、そこで完壁にやることが、人間完成の道であり、世界平和に通ずる道なのです。
 一つのことができずに、ふらついていたのでは、何もできない。風が吹いたから仕事を休む、雨が降ったらどうしようか、などといっていたら、家を建てることはできません。そのように自分の立場にあっては、何事にも挑戦しぬいてください。
2  学園建設の中核に
 校長先生をはじめ先生方を尊敬し、友と深い友情を築いてください。そして自分たちが入った学園だから、学校に何かしてもらうのではなく、自分の責任において努力し、建設していきなさい。自分が学園の中核になり、寮の伝統を守るんだと決めていく人間でなければ、つとまりません。私は基盤であり、石垣です。支えはもうできたのです。君たちは、その上に立って二十一世紀に向けて、羽ばたいてほしい。私は心の大きな人間、太平洋のような大きな心をもった人間を育てたいのです。高次元の考えに立って、どのように人々を包容し、楽しく有意義に物事を進められるかを考えることが、将軍学というものです。
 将来、偉大な人間になるんだということを胸に秘めておきなさい。偉大な人間とは、人間的に偉い人、社会に貢献できる人のことをいうのです。私は絶対に諸君を信頼しております。皆さんは、三十年後の二十一世紀めざして、自分の道をまっすぐ進んでいってください。
3  創価中学・高等学校 栄光第三寮完成記念学寮祭〈昭和46年12月11日〉
 学園こそ最高の青春の場
 試験がよくできた人も、できなかった人も、過ぎたことは忘れて、未来に向かって、大きく希望に燃えて進んでいっていただきたいと思います。
 寮生活は、長い人生と未来にわたっての最高の思い出となっていくものです。寮生として、この寮を守り、愛し、またこの寮で青春を謳歌しながら暮らしていただきたいのです。
 (詩集『草の葉』についての質問に答えて)
 微分、積分などでも、今わからなくても、大学へ行ってわかる場合があります。哲学にしても、今はわからなくても、大学へ行ってからわかる人がたくさんいます。同じように、たとえ今、ホイットマンの詩がわからなくても、別に頭が悪いのでもなんでもない。中学三年生で理解するのは、少し無理だと思います。この詩は、大学の三年、四年から、インテリ級の詩が好きな人、あるいはもっと年配の思想家たちが、非常に愛好してきたのです。だから中学生でわからないからといって、決して落胆しないでください。

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