Nichiren・Ikeda
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昭和三十四年(二月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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1 二月十一日(水) 快晴
二月一日──関西七周年記念幹部会に出席。中之島公会堂。超満員であった。東京・関東をしのぎゆく潮流あり。栄えゆく関西に幸あれ。
二月二日──裁判所へ。すぐ終わる。関西本部において、中心者会議。夜、講義をする。五年後の人材、十年後の人材を考えて、体当たりの指導、講義をす。
耐強くついてくる後輩は、成長している心で尊敬。心で満足。心で喜々。
二月三日──高松指導。四日──高知指導。六日──特急「つばめ」にて帰京。
二月十一日──第五十九回目の恩師の誕生日。懐かしい。
妻、赤飯を朝出す。師を思う、美しき一家。満願の財物より勝れ、輝く、黄金の心。
この佳き一日‥‥青年首脳会議。
色紙にわれは誌す。
返らじと 兼て思へば 梓弓
なき数にいる 名をぞとどむる (楠木正行)
このなかの幾人が、生涯、広布という革命に、生命を捧げきれるか。信‥‥疑。
2 二月十二日(木) 快晴
晴れの日、続く。春近し。
本部、閑散選挙も静か。大丈夫か。
善積もれば仏となる。悪積もれば地獄となる。一生涯を、流れゆく水の信仰で、有意義に人生を限りなく貫きたいものだ。
日興上人のごとく、峻厳なる信心を。
日目上人のごとく、国諫の実践者に。
僧侶もすべからく、そうあってほしいものだ。
──と、想う。念う。
輝く自室、六畳間。時計の針の動く音が、耳にさわるぐらい静か。妻の出す″おしる粉″をすすり、一時過ぎ就寝。
明後日は、また旅行だ。名古屋へ。そして、関西へ再び。使命を胸に抱き、勇んで行こう。
3 二月十五日(日) 曇
十四日──。
横浜駅より、特急「つばめ」に乗る。親類に挨拶のため家族全員で。
名古屋駅に午後二時前に着く。
午後、夜にかけ──班長会、班担当員会を開催。
中京もまた元気。学会は堅し。関西の次は中京だ。一支部でなく、全学会で力を入れゆく国土世間だ。梶を誤るな。
十五日──午前中、東山動物園へ。
博正、城久の喜ぶ姿は‥‥小鳥のごとし。
O宅に挨拶。義兄の仕事のことで。一時間ほど打ち合わせを。
四時より──愛知の会館入仏式。七時より、青年部幹部会。
子らと別れ、八時三十分──特急「こだま」に乗り、関西へ。裁判のため。
恩師の一周忌、近づく。行躰即、新たなる精進と、決意を。
車中、思うこと多し。限りなし。