Nichiren・Ikeda
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昭和三十三年(十二月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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1 十二月十日(水) 快晴
微熱あり、三十七度八分。
宿命の生命、運命の人生との闘争。
遅くまで本部に。職員の給与等を心配する。
来年は、一段と苦難が予想されてならぬ。全責任もち、誉れ高き法戦に戦う人は幾人ぞ。前途、厳し。
昭和二十五年冬‥‥十二日、日本正学館の苦難の最中に、先生の詠みし歌を思い出す。
雪ぞ降る 雄猛ぶなかを 丈夫の
嬉しきことは 友どちの愛
私も、今夜、色紙に一詩認む。
今日よりは 如来の使と 奮い起て
恩師の誓い 果たし死すまで
先生の慈顔、慈瞳が、永遠に見守っておられる。私には‥‥。
2 十二月十二日(金) 快晴
朝、注射を。
一日・中、身体の具合悪し。悔し。
午後──女子部総会を明日にひかえ、会場見学。
若あゆのごとく、躍動する若人。この人たちのため、自分は一生戦おう。犠牲になってもよい。恩師がそうであった。
H君宅へ、お祝いに参上。水入らずで、会食。この姿が、幾年、続いていくことであろうか。
諸行無常
是生滅法
‥‥
常楽我浄
‥‥
慧光照無量
3 十二月十三日(土) 快晴
第六回女子部総会。
場所、東京体育館。
人数、二万名集合。
盛大。大成功。見事なる進展。これで未来の勝負は決まった。
この人たちが、やがて婦人部に、大幹部になったときは。
子らが、学会の後継になりゆけば。
女子部の未来は──必ずや、幾十万、幾百万の結集となりゆくことであろう。
経ニ曰ク、
譬へバ如シ大師子吼スルニ小師子聞テ悉ク皆勇健シ一切ノ禽獣遠ク避クルハ鼠伏スルガ
遅くまで‥‥経典を開く。
子らのぐっすり休む顔、顔。