Nichiren・Ikeda
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昭和三十二年(九月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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1 九月二十五日(水) 曇後雨
出獄して──二か月余。貴重なる体験を、泌々と、味わう昨今。いつの日か‥‥このことを、未来に残さんと思う。そのために、少々、記憶をメモに止める。
二十二日──本年最後の、体育大会(関西)を終了。
二十三日──在、大阪。
二十四日──輸送会議のため、熱海に一泊。
二十五日──正午に出発し、東京の本部に、五時到着。先生の所へ、種々、ご報告に伺う。
夜、葛飾ブロックの会合に出席。
参加者、千数百名。体当たりで指導。
疲れきった身体を、引っ下げて帰宅、十時二十分‥‥すぐ横になる。
2 九月二十六日(木) 雨
一日中‥‥うっとうしい小雨。
微熱とれず、身体の調子、また、頗る悪し。
Sさん‥‥夕刻、本部で待つも、遂に来たらず。残念。
信仰、茲に十年。次の十年の、運命は如何。
人生は、勝負だ。新たな荒浪が、待っているように思われてならぬ。
夜──文京支部の、班長会に出席。
一、人間関係について
二、読書について
三、御供養の精神について
M君のことで、S家で家族会議。皆、嬉しそう。来春は、M君も、結婚の運びになるか。春到来の喜色あり。
3 九月二十七日(金) 曇後晴
身体の具合、全く悪し。熱、三十八度を、少々越える。半日、休養をとる。
十年、一剣を、磨かねばならぬ──それにしても、根本は身体だ。強健なる体力だ。
午後、先生に、種々、指導をうける。先生にお会いすることが、所詮、第一の根本指導である。
品川公会堂にて──「常忍抄」の講義をうく。終わって、青年部最高会議。
帰り、大井町駅で待ちし妻に、冬のため、レーン・コートを、買ってあげる。三千五百円なり。子供の如く、嬉しそうであった。
二人して、楽しい、静かな、わが家へ。大聖人様のご生活を、胸に浮かべながら。