Nichiren・Ikeda
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昭和三十二年(六月)
「若き日の日記・下」(池田大作全集第37巻)
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1 六月一日(土) 晴時々曇
今朝も、熱あり、三十八度近くとのこと。
激闘、死闘の十数年であった。身体を、なんとかせねば‥‥。
いよいよ、夏に入った感あり。本年も、あと半年。成長せねば‥‥強盛なる信仰。
夜、東横地区の指導。尊き、庶民の集い。信心の世界が、最高に愉しく、美しい。指導に行くことは、結局、自身が、指導を受けに行くようなものだ。
先生‥‥自宅にて、休養とのこと。淋し。明日は日曜日。月曜日は、お目にかかれるであろう。祈る。
2 六月二日(日) 曇
十時過ぎまで、休む。よく寝る。
妻が「よく休めて、よかったわ、よかったわ」と、嬉しそうであった。
『日本史』『世界史』の本を、応接間にて、広げる。妻の出すお茶が、ことのほか、おいしかった。
夕刻、新宿の支部の、指導会に出席。会合に出たあとは、何と爽やかなことよ。
学会も、第二の、建設期でなくてはならぬ。新しき人材、新しき組織、新しき息吹が、必要なり。一部の評論家は″曲がり角にきた創価学会″と、しきりに批判。自分も、そうは思う。しかし、深き妙法のリズムを知らぬ、評論家を笑うのみ。
3 六月三日(月) 晴後曇
一日中、心臓の圧迫感あり。難犠。
肉体年齢が、極度に、老いているのか──。心配なり。
先生、午後より、本部においでになる。お身体の具合悪く、苦しそう。大切な生命なれば、皆して、先生のことを、もっと心配すべきだ。側近よ、何をしているのだ。先生の苦衷を、察しているのは、われのみか。情けない。
夜、「御義口伝」の、講義あり。先生、無理をおして、全力をあげての講義。身の浅学を恥ず。
帰宅、十時少々過ぎる。