Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

唯仏与仏。乃能究尽。‥‥  

講義「方便品・寿量品」(池田大作全集第35巻)

前後
1  唯仏与仏。乃能究尽。諸法実相。所謂諸法。如是相。如是性。如是体。如是力。如是作。如是因。如是縁。如是果。如是報。如是本末究竟等。
 唯だ仏と仏とのみ乃し能く諸法の実相を究尽したまえり。所謂る諸法の、如是相・如是性・如是体・如是力・如是作・如是因・如是縁・如是果・如是報・如是本末究竟等なり」と。
2  〔通解〕──ただ仏と仏とのみが、よく諸法の実相を究め尽くされているのである。それは、いわゆる、諸法の如是相、如是性、如是体、如是力、如是作、如是因、如是縁、如是果、如是報、如是本末究竟等である」と。
3  〔講義〕いよいよ、方便品の最も大事な「諸法実相・十如是」の文に入ります。釈尊が、方便品の冒頭から「甚深である」「難解である」と讃嘆してきた仏の智慧とは、いったい何なのか。それを説き示そうとしています。
 仏と仏とのみが究め尽くした諸仏の智慧とは、「諸法の実相」であり、実相とは、具体的には諸法の相・性・体・力・作・因・縁・果・報・本末究竟等の「十如是」であると明かしているのです。
 諸法実相の「諸法」とは、十界の正報(主体)と依報(環境)、つまりすべての衆生とその環境世界です。森羅万象、あらゆる物ごとや現象のことです。また「実相」とは、読んで字のごとく真実ありのままの姿です。
 「諸法の実相」とは、「あらゆる現象の真実ありのままの姿」と言えます。
 そして、その「実相」の内容を示したのが、以下に続く十如是です。そこで、この経文を「十如実相」の文と言います。

1
1