Nichiren・Ikeda

Search & Study

日蓮大聖人・池田大作

検索 & 研究 ver.9

一切の現象は妙法の姿  

講義「諸法実相抄」「生死一大事血脈抄」(池田大作全集第24巻)

前後
1  問うて云く法華経の第一方便品に云く「諸法実相乃至本末究竟等」云云、此の経文の意如何
 問う、法華経の第五巻・方便品第二に「諸法実相というのは、いわゆる諸法の相・性・体・力・作・因・縁・果・報、そして本も末も究竟して等しく実相である」と説いているが、この経文の意義はどういうことか。
2  「諸法実相」の文は、法華経迹門の肝要であり、天台仏法においては一代仏教の要とし、一念三千法門の依処としたものであります。
 本抄をいただいた最蓮房日浄は、もと天台宗の学僧と言われております。おそらく天台家における肝要の法門として「諸法実相」については知っていたのでありましょう。しかし、天台の理の法門では十分に理解することができず、大聖人に、その深い元意をうかがおうとして質問したものと思われます。
3  答えて云く下地獄より上仏界までの十界の依正の当体・ことごとく一法ものこさず妙法蓮華経のすがたなりと云ふ経文なり
 答う、十界の中の、下は地獄界から上は仏界にいたるまでの十界の依報である非情の草木国土、そして十界の正報である有情の衆生も、すべてそのまま妙法蓮華経の相であることを説き明かした経文である。

1
1