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日蓮大聖人・池田大作

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生活信条  

「第三の虹の橋」アナトーリ・A・ログノフ(池田大作全集第7巻)

前後
1  池田 かつてトインビー博士に生活信条をお尋ねしたところ、ラテン語で「ラボレムス」と簡潔に言われました。これは「さあ、仕事をつづけよう」との意味で、ローマ皇帝セベルスの臨終の日の言葉です。このモットーのとおり、トインビー博士は、長い闘病生活に入る直前まで、人類の将来にのこすための仕事をつづけておられました。
 私はといえば、仏法の実践に、到達点というものはありません。どこまでも人間の可能性を開きゆくのが仏法です。その仏法をたもつ者として「月月・日日につより給へ」という宗祖・日蓮大聖人の御金言を、日常のモットーとしております。
 総長のモットーとされていることを、おうかがいしたいと思います。
 ログノフ 私はこの問題をすこし別の形で提起したいと思います。つまり、人間は何によって生きているのか、人間にとって最も大事なものは何かという問いかけです。私にとってそれは使命感が必要であるとの確信です。人はだれでも自分の使命がなければなりません。過去を振り返って「歳月をむだには過ごさなかった」と言えるようでなければなりません。
 さらに、人間は、自分と、自分の仕事が人々にとって有益かつ必要なものであり、自分の人生が創造――規模の大小は問題ではありません――に捧げられたと信じなければなりません。使命は満足をもたらさなければなりません。

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