Nichiren・Ikeda
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妙の三義
(第29回)
2009.10.22 「御書と師弟」
前後
1 御聖訓「妙と申す事は開と云う事なり」
「妙とは具の義なり具とは円満の義なり」
「妙とは蘇生の義なり蘇生と申すはよみがへる義なり」
2 人間の生命は、計り知れない不思議な力を持っています。
仏法は、万人に具わる偉大な仏の力用を引き出す大法です。
私は広宣流布の闘士として、誰もが持つ生命それ自体の偉大な力を触発し、地球上に幸福と平和の花を咲かせゆくことを願って、行動してきました。
3 モスクワ講演15年
35年前の1974年(昭和49年)9月、私が初めてロシア(旧ソ連)を訪問したとき、「宗教否定の国になぜ行くのか」と問われました。私は、「そこには同じ人間がいるからです」と即答しました。
同じ人間として、わかり合えないはずはない。友情を結べないはずがない。
これが、仏法の人間主義に生き抜く私の信念であり、結論です。平和への道も、人類の発展も、一切は人間に始まり人間に帰着するからです。
以来、日ロ友好の橋を大きく結んできた私は、15年前(1994年)の5月には、モスクワ大学で「人間──大いなるコスモス」と題し、2度目の講演を行いました。
ソ連邦の崩壊(91年)後の激動の社会を毅然とリードされゆくロシアの第一級の学識者や、瞳凛々しき学生たちを前に論じたのが、日蓮大聖人の仏法の「妙の三義」であります。
この時は、「妙」の一字に込められた哲理を、「規範性」「普遍性」「内発性」という観点から語り、自身の内面の価値に目覚めた人間こそ歴史転換の鍵を握ることを論じました。
今回は、この「妙の三義」を、私たち信仰者の実践と人生に即し、学んでいきましょう。