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日蓮大聖人・池田大作

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百六箇抄  (2/16) 中間・今日も迹門は心法の成仏なれば華厳・阿…
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心法即身成仏の本迹

中間・今日も迹門は心法の成仏なれば華厳・阿含・方等・般若・法華の安楽行品に至るまで円理に同ずるが故に迹は劣り本は勝るる者なり

心法妙法蓮華経の本迹

山家云く一切諸法・従本已来・不生不滅・性相凝然・釈迦口を閉ぢて身子言を絶す云云、方便品には理具の十界互具を説く本門に至つて顕本理上の法相なれば久遠に対して之を見るに実相は久遠垂迹の本門なる故に色法に非るなり。

従因至果・中間今日の本迹

像法の修行は天台・伝教・弘通の本迹は中間・今日の迹門を因と為し本門修行を果と為るなり。

本果の妙法蓮華経の本迹

今日の本果は従因至果なれば本の本果には劣るなり、寿量の脱益・在世一段の一品二半は舎利弗等の声聞の為の観心なり、我等が為には教相なり、情は迹劣本勝なり、又滅後像法相似・観行解了の行益も以て是くの如し、南岳・天台・伝教の修行の如く末法に入つて修行せば帯権隔歴の行と成つて我等が為には虚戯の行と成る可きなり、日蓮は一向本・天台は一向迹・能く能く之を問う可し。

疏の九に云く爾前皆虚にして実ならず迹門は一虚一実・本門は皆実不虚云云、爾前二種の失の事・一には存行布故仍未開権とて迹門の理の一念三千を隠せり、二には言始成故尚未発迹とて本門の久遠を隠せり迹門方便品は一念三千・二乗作仏を説いて爾前・二種の失一つ脱がれたり、本門に至りて迹門の十界因果を打破


る是即ち本因本果の法門なり、実の一念三千も顕れず二乗作仏も定らず云云、世間の罪に依つて悪道に堕ん者は爪上の土・仏法に依つて悪道に堕ちん者は十方の土の如し、故は信心の根本は本勝迹劣余の信心は枝葉なり。

余行に渡る法華経の本迹

一代八万の諸法は本因妙の下種を受けて説く所の教なるが故に一部八巻乃至一代五時・次第梯隥は名字の妙法を下種して熟脱せし本迹なり。

在世観心法華経の本迹

一品二半は在世一段の観心なり天台の本門なり、日蓮が為には教相の迹門なり云云。

脱益の妙法の教主の本迹

所説の正法は本門なり能説の教主釈尊は迹門なり、法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し。

脱益の今此三界の教主本迹

天上天下唯我独尊は迹身門・密表寿量品の今此三界は即本身門なり。

脱益像法時剋弘経の本迹

天台の本迹は倶に日蓮が迹門なり時剋亦天地の不同之在り。

脱益迹門修行の本迹

正法一千年の修行の徳より像法一日の徳は勝れたるなるべし。

脱益迹門自解仏乗修行の本迹

熟益は迹・脱益は本なり之に就いて之を思惟す可し。

脱の五大尊の本迹

他受用応仏は本・普賢・文殊・弥勒・薬王は迹なり。


脱の真俗二諦の本迹

天台大師弘通の本迹前十四品は迹門に約し後十四品は本門に約す云云、是法住法位世間相常住文。

前十四品悉く流通分の本迹

如来の内証は序品より滅後正像末の為なり、薬王菩薩は像法の主天台是なり、密表の法師品に云く今此三界文。

脱益理観一致の本迹

本迹殊なりと雖も不思議一と云うは今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども本因妙を下種として説く所の本迹なれば迹の本は本に非ず云云。

脱益戒体の本迹

爾前・迹門・熟益の戒躰を迹とし脱益の戒躰を本と為るなり、迹門の戒は爾前大小の戒に勝れ本門の戒は爾前迹門の戒に勝るるなり。

脱の迹化七面の本迹

像法には理観を本と用うるなり故に天台は迹を本と為し本を迹と行ずるなり。

脱の迹化本尊の本迹

一部を本尊と定むるに前十四品は迹・後十四品は本と云云、是は一部八巻なり云云。

脱益守護神の本迹

守護する所の法華は本・守番し奉る処の神等は迹なり、本因妙の影を万水に浮べたる事は治定と云云。

脱益山王の本迹

久遠・中間に受くる処の法華は本・夫れより守り来る所は垂迹なり、下種は本因妙なり云云。