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日蓮大聖人・池田大作

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百六箇抄  (4/16) 薬王菩薩は像法の主天台是なり
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脱の真俗二諦の本迹

天台大師弘通の本迹前十四品は迹門に約し後十四品は本門に約す云云、是法住法位世間相常住文。

前十四品悉く流通分の本迹

如来の内証は序品より滅後正像末の為なり、薬王菩薩は像法の主天台是なり、密表の法師品に云く今此三界文。

脱益理観一致の本迹

本迹殊なりと雖も不思議一と云うは今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども本因妙を下種として説く所の本迹なれば迹の本は本に非ず云云。

脱益戒体の本迹

爾前・迹門・熟益の戒躰を迹とし脱益の戒躰を本と為るなり、迹門の戒は爾前大小の戒に勝れ本門の戒は爾前迹門の戒に勝るるなり。

脱の迹化七面の本迹

像法には理観を本と用うるなり故に天台は迹を本と為し本を迹と行ずるなり。

脱の迹化本尊の本迹

一部を本尊と定むるに前十四品は迹・後十四品は本と云云、是は一部八巻なり云云。

脱益守護神の本迹

守護する所の法華は本・守番し奉る処の神等は迹なり、本因妙の影を万水に浮べたる事は治定と云云。

脱益山王の本迹

久遠・中間に受くる処の法華は本・夫れより守り来る所は垂迹なり、下種は本因妙なり云云。


脱迹十羅刹女の本迹

久遠・中間・今日の理事は本・中間・大通・今日出世冥守する処は垂迹なり、下種は前の如し云云。

脱迹付属の本迹

脱益の迹化付属は中間・大通を本とし今日初住の終を迹とするなり、受くる正法は本・持つ方は迹なり。

脱迹開会の本迹

大通の初を開と云い今日初住の終りを会と云うなり、本は大通・迹は初住なり、初顕を開と云い終合を会と云う云云、案位も理上の案位なり。

脱益成仏の本迹

寿量品は本・応仏は迹なり、無作三身寂光土に住して三眼・三智をもつて九界を知見す云云。

脱迹三種教相の本迹

二種は迹・無開会・一種は本有の開会なり、一種は開顕・二種は不開会・所従眷属の教相なり云云。

脱の五味所従の本迹

天台・伝教の五味は横竪ともに所従なり、五味は本・修行の人は迹なり、在世以て此くの如し云云。

脱迹父子の本迹

応仏は本・迹仏は迹なり、子・父の法を弘むるに世界の益ありと云云。

脱迹師弟の本迹

義理共に上に同じ是れ我が弟子応に我が法を弘む可し弘む可し云云。

脱益感応の本迹

久遠の天月の影を中間・今日の脱益の水に移すなり、衆生久遠に仏の善巧を蒙るとは是なり。


脱益寂照の本迹

理の上の寂照は妙覚・乃至観行等の解了なり、理即の凡夫は無躰有用の本迹なり。

脱益随縁不変の本迹

在世と像法と之同じ真如の義理なり、随縁も不変も共に理の一段の本迹なり。

脱益九法妙の本迹

三法妙に各三法妙を具すれば九法妙なり、法中の心法妙より起る所の生仏二妙なり本迹知るべし。

脱益八相八苦習合の本迹

八相は本・八苦は迹・同躰の権実是なり。

脱益灌頂等の本迹

灌頂とは至極なり後世・仏・菩薩の灌頂は法華経なり、迹門の灌頂は方便読誦・欲令衆生開仏知見なり、本門の灌頂は寿量品読誦・然我実成仏已来なり。

脱益説所戒壇本迹

霊山事戒は本・天台山理戒は迹・久遠と末法とは事行の戒・事戒・理戒・今日と像法とは理の戒躰なり。

脱益三世三仏利の本迹

世世番番の教主は本・所化の衆生は迹なり、世世已来常に我が化を受け番番に出世し師と倶に生ず。

脱益証明・多宝仏塔の本迹

妙法蓮華経皆是真実は本・多宝仏は迹・迹門八品乃至本門之を指すなり云云。

脱益序正流通現文の本迹

経文釈義の如く理の上の正宗流通序文なれども本は勝れ迹は劣