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日蓮大聖人・池田大作

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百六箇抄  (10/16) 其の教主は某なり
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門は大通を以て元始と為し迹門本門は本因を以て元始と為す本門

此の釈は元始本迹・遠近勝劣を判ずるなり、本果妙は然我実成仏已来猶迹門なり、迹の本は本に非ざるなり、本因妙は我本行菩薩道真実の本門なり、本の迹は迹に非ず云云、我が内証の寿量品は迹化も知らず云云、重位秘蔵の義なり本迹と分別する上は勝劣は治定なれども末代には知り難き故云云。

久遠従果向因の本迹

本果妙は釈迦仏・本因妙は上行菩薩・久遠の妙法は果・今日の寿量品は花なるが故に従果向因の本迹と云うなり。

本因妙法蓮華経の本迹

全く余行に分たざりし妙法は本・唱うる日蓮は迹なり、手本には不軽菩薩の二十四字是なり、又其の行儀是なり云云。

不渡余行法華経の本迹

義理上に同じ・直達の法華は本門・唱うる釈迦は迹なり、今日蓮が修行は久遠名字の振舞に芥爾計も違わざるなり。

下種の法華経教主の本迹

自受用身は本・上行日蓮は迹なり、我等が内証の寿量品とは脱益寿量の文底の本因妙の事なり、其の教主は某なり

下種の今此三界の主の本迹

久遠元始の天上天下・唯我独尊は日蓮是なり、久遠は本・今日は迹なり、三世常住の日蓮は名字の利生なり。

下種得法観心の本迹

久遠下種の得法は本なり、今日中間等の得法観心は迹なり、分別功徳品の名字初随喜の文の如し云云。


下種自解仏乗の本迹

名字の妙法を上行所伝と聞き得る方は自解仏乗の本なり、聞き得て後受持する我等は迹なり、故に伝教より日蓮は勝るなり云云。

末法時刻の弘通の本迹

本因妙を本とし今日寿量の脱益を迹とするなり、久遠の釈尊の修行と今日蓮の修行とは芥子計も違わざる勝劣なり云云。

本門修行の本迹

正像二千年の修行は迹門なり、末法の修行は本門なり、又中間今日の仏の修行より日蓮の修行は勝るる者なり。

本門五大尊の本迹

久遠本果の自受用報身如来は本なり、上行等の四菩薩は迹なり。

日蓮本門弘通の本迹

本因妙は本なり我本行菩薩道は迹なり云云。

本化事行一致の本迹

本迹殊なりと雖も不思議一云云、本因妙の外に並に迹とて別して之無し故に一と釈する者なり、真実の勝劣の手本の義なり云云。

後十四品皆流通の本迹

本果妙の釈尊・本因妙の上行菩薩を召し出す事は一向に滅後末法利益の為なり、然る間・日蓮修行の時は後の十四品皆滅後の流通分なり。

下種戒体の本迹

爾前迹門の戒躰は権実雑乱、本門の戒躰は純一無雑の大戒なり。勝劣天地水火尚及ばず具に戒躰抄の如し云云。

本化七面の本迹

末法には事行を本とし在世と像法とには理観を本とするなり、天台の本書は理の上の事なれば一向迹門の七決、我家の本書は事の上の本なり。


下種三種法華の本迹

二種は迹なり一種は本なり、迹門は隠密法華・本門は根本法華迹本文底の南無妙法蓮華経は顕説法華なり。

本化本尊の本迹

七字は本なり・余の十界は迹なり、諸経諸宗中王の本尊万物下種の種子無上の大曼荼羅なり。

下種守護神の本迹

守護し奉る所の題目は本・護る所の神明は迹なり、諸仏求世者・現無量神力云云。

下種山王神の本迹

久遠に受くる所の妙法は本・中間・今日・未来までも守り来る所の山王明神は即迹なり。

下種十羅刹女の本迹

此の義理上に同じ唯神明と十女を本迹に対する時・十羅刹女は本・神明は迹なり。

本門付属の本迹

久遠名字の時・受る所の妙法は本・上行等は迹なり、久遠元初の結要付嘱は日蓮今日寿量の付属と同意なり云云。

本門開会の本迹

久遠の本会を本と為す、今日寿量の脱を迹と為るなり。妙楽云く始顕を開と云い終合を会と云う文。

下種成仏の本迹

本因妙は本・自受用身は迹・成仏は難きに非ず此の経を持つこと難ければなり云云。