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日蓮大聖人・池田大作

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百六箇抄  (3/16) 法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに…
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る是即ち本因本果の法門なり、実の一念三千も顕れず二乗作仏も定らず云云、世間の罪に依つて悪道に堕ん者は爪上の土・仏法に依つて悪道に堕ちん者は十方の土の如し、故は信心の根本は本勝迹劣余の信心は枝葉なり。

余行に渡る法華経の本迹

一代八万の諸法は本因妙の下種を受けて説く所の教なるが故に一部八巻乃至一代五時・次第梯隥は名字の妙法を下種して熟脱せし本迹なり。

在世観心法華経の本迹

一品二半は在世一段の観心なり天台の本門なり、日蓮が為には教相の迹門なり云云。

脱益の妙法の教主の本迹

所説の正法は本門なり能説の教主釈尊は迹門なり、法自ら弘まらず人・法を弘むる故に人法ともに尊し

脱益の今此三界の教主本迹

天上天下唯我独尊は迹身門・密表寿量品の今此三界は即本身門なり。

脱益像法時剋弘経の本迹

天台の本迹は倶に日蓮が迹門なり時剋亦天地の不同之在り。

脱益迹門修行の本迹

正法一千年の修行の徳より像法一日の徳は勝れたるなるべし。

脱益迹門自解仏乗修行の本迹

熟益は迹・脱益は本なり之に就いて之を思惟す可し。

脱の五大尊の本迹

他受用応仏は本・普賢・文殊・弥勒・薬王は迹なり。


脱の真俗二諦の本迹

天台大師弘通の本迹前十四品は迹門に約し後十四品は本門に約す云云、是法住法位世間相常住文。

前十四品悉く流通分の本迹

如来の内証は序品より滅後正像末の為なり、薬王菩薩は像法の主天台是なり、密表の法師品に云く今此三界文。

脱益理観一致の本迹

本迹殊なりと雖も不思議一と云うは今日乃至中間の本迹は本迹と分別すれども本因妙を下種として説く所の本迹なれば迹の本は本に非ず云云。

脱益戒体の本迹

爾前・迹門・熟益の戒躰を迹とし脱益の戒躰を本と為るなり、迹門の戒は爾前大小の戒に勝れ本門の戒は爾前迹門の戒に勝るるなり。

脱の迹化七面の本迹

像法には理観を本と用うるなり故に天台は迹を本と為し本を迹と行ずるなり。

脱の迹化本尊の本迹

一部を本尊と定むるに前十四品は迹・後十四品は本と云云、是は一部八巻なり云云。

脱益守護神の本迹

守護する所の法華は本・守番し奉る処の神等は迹なり、本因妙の影を万水に浮べたる事は治定と云云。

脱益山王の本迹

久遠・中間に受くる処の法華は本・夫れより守り来る所は垂迹なり、下種は本因妙なり云云。


脱迹十羅刹女の本迹

久遠・中間・今日の理事は本・中間・大通・今日出世冥守する処は垂迹なり、下種は前の如し云云。

脱迹付属の本迹

脱益の迹化付属は中間・大通を本とし今日初住の終を迹とするなり、受くる正法は本・持つ方は迹なり。

脱迹開会の本迹

大通の初を開と云い今日初住の終りを会と云うなり、本は大通・迹は初住なり、初顕を開と云い終合を会と云う云云、案位も理上の案位なり。

脱益成仏の本迹

寿量品は本・応仏は迹なり、無作三身寂光土に住して三眼・三智をもつて九界を知見す云云。

脱迹三種教相の本迹

二種は迹・無開会・一種は本有の開会なり、一種は開顕・二種は不開会・所従眷属の教相なり云云。

脱の五味所従の本迹

天台・伝教の五味は横竪ともに所従なり、五味は本・修行の人は迹なり、在世以て此くの如し云云。

脱迹父子の本迹

応仏は本・迹仏は迹なり、子・父の法を弘むるに世界の益ありと云云。

脱迹師弟の本迹

義理共に上に同じ是れ我が弟子応に我が法を弘む可し弘む可し云云。

脱益感応の本迹

久遠の天月の影を中間・今日の脱益の水に移すなり、衆生久遠に仏の善巧を蒙るとは是なり。