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日蓮大聖人・池田大作

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御義口伝巻下  (35/52) 末法の正法とは南無妙法蓮華経なり、此の五字…
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御義口伝に云く念仏とは唯我一人の導師なり、念法とは滅後は題目の五字なり念僧とは末法にては凡夫僧なり、念戒とは是名持戒なり、念施とは一切衆生に題目を授与するなり、念天とは諸天昼夜常為法故而衛護之の意なり、末法当今の行者の上なり之を思う可きなり云云。

第四 一切業障海皆従妄想生若欲懺悔者端坐思実相衆罪如霜露慧日能消除の事

御義口伝に云く衆罪とは六根に於て業障降り下る事は霜露の如し、然りと雖も慧日を以て能く消除すと云えり、慧日とは末法当今・日蓮所弘の南無妙法蓮華経なり、慧日とは仏に約し法に約するなり、釈尊をば慧日大聖尊と申すなり法華経を又如日天子能除諸闇と説かれたり、末法の導師を如日月光明等と説かれたり。

第五 正法治国不邪枉人民の事

御義口伝に云く末法の正法とは南無妙法蓮華経なり、此の五字は一切衆生をたぼらかさぬ秘法なり、正法を天下一同に信仰せば此の国安穏ならむ、されば玄義に云く「若し此の法に依れば即ち天下泰平」と、此の法とは法華経なり法華経を信仰せば天下安全たらむ事疑有る可からざるなり。

已上二百三十一箇条の大事

   廿八品に一文充の大事  合せて廿八箇条の大事秘す可し云云

     序品

此の文我が心本より覚なりと始めて覚るを成仏と云うなり所謂南無妙法蓮華経と始めて覚る題目なり。


     方便品

此の文衆生の心は本来仏なりと説くを常住と云うなり万法元より覚の体なり。

     譬喩品

此の文は自身の仏乗を悟つて自身の宮殿に入るなり所謂南無妙法蓮華経と唱え奉るは自身の宮殿に入るなり。

     信解品

此の文は無始色心本是理性妙境妙智なれば己心より外に実相を求む可からず所謂南無妙法蓮華経は不求自得なり。

     薬草喩品

 此の文は当来の成仏顕然なり所謂南無妙法蓮華経なり。


     授記品

 此の文に常と云い無量劫と云う即ち本有所具の妙法なり所謂南無妙法蓮華経なり。

     化城喩品

此の文は元初の一念一法界より外に更に六道四聖とて有る可からざるなり所謂南無妙法蓮華経は三世一念なり今日とは末法を指して今日と云うなり。

     五百品

此の文は始めて我心本来の仏なりと知るを即ち大歓喜と名く所謂南無妙法蓮華経は歓喜の中の大歓喜なり。

     人記品