如来性品
1
にょらいしょうほん
大乗の
涅槃経
の品々。北本
涅槃
では第四品であるが、南本
涅槃
はこれを四相品第七から
菩薩
品第十六までの一〇品に分け、第十二を如来性品としている。北本
涅槃
の如来性品には、如来の
三密
(
身口意
)を説いて
仏身
の常住を明かし、
四依
を説いて仏の正説と邪説を分別し、次に
四諦
を説いている。そして我即
仏性
の理を明かし、次にこれを
譬喩
をもって説明している。南本
涅槃
の如来性品は、北本
涅槃
の如来性品の中の、我即
仏性
の理を明かしている部分である。