孫陀利1そんだり
釈迦の受けた九横の大難の1つ・孫陀利の謗を行なった女。興起行経等によれば、釈迦舎衛国祇園精舎を訪れた時、多くの外道釈迦の徳望をねたみ、釈迦をおとしいれようとして、遊女・孫陀利を釈迦のもとに通わせて釈迦と関係があるようにいいふらせた。更に孫陀利を殺して祇園精舎の樹の下に埋め、その罪を仏教徒に着せた。民衆は釈迦を非難したが、やがてそれが外道の謀略とわかって、外道は追放された。この難は、釈迦過去世俗人であった時、遊女鹿相を殺してその罪を楽無為という辟支仏に着せた因縁によるといわれる。