浄蔵・浄眼7じょうぞう・じょうげん
法華経妙荘厳王本事品に説かれる妙荘厳王の二子。母を浄徳夫人という。同品によると過去無量無辺不可思議阿僧祗劫に浄蔵・浄眼の二王子がおり、この二人は雲雷音宿王華智仏のもとで出家し菩薩行を修して三昧を得た。後に仏に法華経の説法を受け、浄徳夫人に仏に詣でることを勧めたが、夫人はまず父王を婆羅門から放ち、仏門に帰依させることを命じた。二子は種々の神変を顕わして父王に見せ、仏法を信解する心を起こさせた。この妙荘厳王は法華経の会座にいる華徳菩薩であり、浄蔵・浄眼の二子は薬王・薬上菩薩である。